摩耗

今週も残業三昧だった…映画を観る暇がないというのは俺の生き甲斐を失うのと同じなので時々睡眠時間を削って夜中に映画を観てたら、日に日に疲れが…何やってんだ俺はw

映画「死刑台のエレベーター」鑑賞

吉瀬美智子阿部寛主演、同名のフランス映画(1958年公開)のリメイク版。
他にも玉山鉄二北川景子平泉成津川雅彦柄本明などが出演しています。


感想:はぁ!?
原作を観たことがないので比較できないんだが、2010年にわざわざリメイクしてこれはない。
一応現代日本が舞台になってるから、それなりにアレンジされてるんだろうとは思うが…


初っぱなから胡散臭い外人とのやり取り、引っかけたロープが戻らない間抜け過ぎる計画殺人、
エレベーターに閉じこめられるのは原作通りだからいいにしても、非常口が床にあるという構造。
頭のおかしい警官(玉山)についていく頭のおかしい女(北川)のカップル…とにかく登場人物がバカしかいないんですよ。それも突っ走ったバカなら面白いのに、単に腹が立つだけの低レベルなバカばっか。不快極まりない。


観客に「こうすりゃいいのに」を思わせた時点で駄目なんだよなぁ。
普通にサスペンスとして観たら話にならないし、突っ込む気力もないっつーか、正直イラつくだけだった。
これが80年代に製作されてたのならわかるんだが…久しぶりに時間を無駄にしてしまったよ。


余談ですが、エレベーターの非常口(天井が開く小さいやつね)は内側から開けられません。
これ知ってるとアクション映画がことごとくあり得ないというのがわかってしまいますがw

映画「SHAME -シェイム-」鑑賞

マイケル・ファスベンダー主演、性依存症に陥った悲しい男の物語。
同病患者として有名なのはデビッド・ドゥカブニーとかチャーリー・シーン、タイガー・ウッズですかね。


感想:オナニートー降臨(←オイ)
いやだってファスベンダーさんはやっぱりマグニートーのイメージが強いもんですから、ええ。
性依存症というのは性行為だけではなく自慰行為も含まれるので、それが何度も出てくるのです。
とりあえずPCは暗号化するなりパスかけるなりしましょうという教訓w


エロシーンが多数あるんだけど、エロいと感じる前に笑いや悲しみが出てきてしまう作り。
娼婦だろうとナンパだろうと一人だろうといくらヤっても満たされず、どんどん深みにはまっていく依存症という病気の恐怖と悲しみなんだよな。性に限らず酒や博打もきっとそうなんだろう。


ファスベンダーさんの名演技が冴えてます。絶頂であるはずなのに悲しみが抑えられない表情が素晴らしい。
音楽や長回しも効果的な演出として上手く使われてて、題材としては失敗になりやすいであろう「性」を見事に描ききってます。…が、カップルや家族で観るもんじゃないな、やっぱw