悲観

BSプレミアムで放送中の「涼宮ハルヒの憂鬱」を懐かしがって観てるんだけど、改めて観るとハルヒのクズっぷりが嫌悪の対象でしかないな。当時はそれほど気にならなかったような気がするんだが、今見るとイラつきしか覚えない…何でだろう。

映画「ガール・オン・ザ・トレイン」鑑賞

エミリー・ブラント主演、テイト・テイラー監督のスリラー作品。同名の原作小説を実写映画化したものです。
以前から気になってた作品なんだが、Amazonプライムの見放題で観られるようになったので観てみました。


感想:ガールじゃねぇ。
エミリー・ブラント(※30代)だよ?さすがに「ガール」には厳しいだろとw
まぁタイトルはともかく、スリラー作品としては及第点てところかな。取り立てて凄いという部分はないにしろ、割と昼ドラ的な泥沼感に加えてアル中設定のおかげで妄想か現実か区別がつきにくく、徹頭徹尾どんよりした空気感で話が進んでいき、全てが明るみになってスッキリ終わるのかと思いきや完全にスッキリというわけでもない(一応決着はつく)というお話。
苦手な人は間違いなく苦手だろうが、俺はそういうこともないので。


冒頭の電車の俯瞰映像が美しくてそれだけで引き込まれたんだけど、日本だったら地方のローカル線でいい所を見つけないと、ゴチャゴチャし過ぎてて成立しにくいだろうなぁ。山陰本線あたりが良さそうな気がする(←鉄の知識が全くないけど勝手に予想してみた)

映画「26世紀青年」鑑賞

ルーク・ウィルソン主演、マイク・ジャッジ監督のブラックコメディ作品。勿論あの「20世紀少年」とは何の関係もありません。
邦題からして駄目そうな上に、ジャケットがこれだからますます期待出来ないなと思ったけど、何気に観た人の評価が低くないので気になって観てみました。
ちなみに原題は"Idiocracy"、直訳したら「馬鹿主義」とでもなるのかな。


感想:あながち的外れでもない。
現代から冬眠実験に参加させられたものの、放置され2500年代に目覚めてしまった男女の話なんだけど、馬鹿がガキ作りまくって利口な人間が子供を産むことに躊躇するのを繰り返した結果、世界はバカしかいなくなってしまいましたって設定。
…笑えないよマジで。頭の悪そうな母親がガキ背負ってベビーカー押しながらスマホ歩きしてるのを実際に見かけるんだぜ?こんなクズみたいな連中が子供育ててたら、本当に世の中馬鹿しかいなくなるだろって思うよ。


おまけに作中の大統領が筋肉バカで、民衆(馬鹿)が喜ぶようなテキトー発言して大人気という。あれ、確か今のアメリカって…


というわけで邦題はクソだけど、ブラックコメディとしては本気で恐ろしさを感じる名作だと思います。あ、基本的にはお馬鹿なことばかりやってる下品なコメディ作品なので、その辺はご理解を。

映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」鑑賞

コン・ユ主演、ヨン・サンホ監督の韓国産ゾンビ映画。立川シネマシティの極爆上映で観てきました。
原題は"부산행"…読めないw 「釜山行」らしいです。韓国の新幹線「KTX」のソウル発プサン行を表しています。


感想:アジアを代表するゾンビ映画爆誕
友人が先日観てきて「面白かったよ」と言ってたから、まぁそれなりに楽しめるかなと思いながら観に行ったらとんでもない完成度で驚愕した。
昨年公開された「アイアムアヒーロー」を観て、ゾンビ映画として海外に送り出しても恥ずかしくない邦画がついに生まれたと感動してたが、この「新感染」はそれ以上によく出来てました。ナメてたわ韓国…
あ、ちなみに作中ではゾンビという単語は一切出てきません。死者が蘇ってるという描写ではなく、あくまで感染という形になっています。


徐々に変化し始めるというわけではなく(そういう空気は出してるけど)列車が走り始めてからいきなり世界が変わるという演出が素晴らしく、列車という密室空間におけるパンデミックとアクションに切り替わり、人間の敵は人間というゾンビ映画の王道をきっちり描き、そこからひたすら生き抜こうとする人間達の足掻く様(良い意味で)をこれでもかと押し出してくるので、観てるこっちも力が入ってしまうというのは作品として素晴らしい証拠かなと。


難点としては、韓国の土地勘がないからKTXの駅名を言われてもどの辺りなのかがわからないので、終点(釜山)までどれくらいなのかがわかりにくいこと。日本なら、例えば東海道新幹線で博多行なら名古屋、新大阪、岡山、広島、など終点までのリミットがつかみやすいんだけど、KTXだと全くなんだよね。
友人は韓国に詳しい(何度も行ってるし)ので普通にわかったと言ってました、羨ましい。
あと、主人公が山本高広に見えて仕方なかったのは俺だけだろうか。


ちょっと悔しいのはOPやEDが基本的にハングル表記なので全く読めないこと(^_^;)
特にエンドロールは英語ならまだ読めるから何が表示されてるかわかるが、ハングルだと名前なのか肩書なのかもわからないしなw


ゾンビ映画なのに後半ではあちこちから鼻をすする音が聞こえる事に感激してしまった…いやいや、これ感動作品ですよ本当。俺も泣きそうだったし。
タイトルや作風から敬遠する人(特に女性)が多そうなんだけど、これはオトナが観るべき作品だと思いますよ。