充実

梅雨の合間の晴れ日、毎度おなじみウォーキング(というか散歩)をこなしつつ、溜まった映画の消化という休日。
久しぶりにお好み焼きなんぞを作ってみたりなんかして、好きなことを出来る休日というのは実に幸せだ。

映画「L.A.コンフィデンシャル」鑑賞

ラッセル・クロウ、ケビン・スペイシー、ガイ・ピアース主演(豪華!)、1950年代のロス市警の暗部を描いた作品(フィクション)。
昔観たと思ったんだけど、もう内容を全然覚えてなかったのでCS放送版を録画して観ました。


感想:アメリカ怖えぇ。
50年代なんだから今とは全然違うし、フィクションだってのはわかってるけど、人種差別・警官の横暴の演出があからさまで強烈。
作品としてはグイグイ引き込まれる脚本に加え、主演の三人やキム・ベイシンガーの素晴らしい名演技で、もう見事としか言いようがない。
どうせならラッセル・クロウに「アキラ」ハチマキをさせて欲しかった(←「バーチュオシティ」はそっとしといてやれ)


同年にタイタニックがあったせいでアカデミー賞はほとんどノミネート止まりだけど、どう考えてもこっちの方が総なめ出来るレベルだろと。
二時間半近い長編にも関わらず、あっという間に観終わった感じ。面白い映画ってのはこれがあるから実にたまらない!


そして買ったけど未開封のままで止まってる「L.A.ノワール」をやりたくなってきたw

映画「クラッシュ」鑑賞

2004年のアカデミー賞受賞作品、以前BSで放送してたのを録画。色々な人々を描いた作品なので、主役という主役はいないけど
有名所としてはサンドラ・ブロックとかマット・ディロン、ブレンダン・フレイザーあたりがわかりやすいでしょうか。


感想:やっぱりアメリカ怖えぇ。
いや、これもあからさまに人種差別を描いた作品だったもんでw たまたまだったんだけど、連続して観るもんじゃないなこりゃ。
胸くそ悪くなるシーンがいくつもあったんだけど、観終わった後にはムカムカが溜まってないという、不思議な作品でした。
ストーリー的にスカッと爽快になるわけではないんだが、何とも言えない空気感で雲散霧消してるというか…文章にするのが難しいw


とにかく人間の醜い部分と美しい部分、強い部分弱い部分を色々と描いてます。間違いなく映画好きのオトナ向け作品であり
子供や、単純な映画を好む人間には向いてません。俺は単純な映画も大好きだが、こういう空気感を感じ取らせる映画も大好きだ。

映画「ブラザーズ・グリム」鑑賞

マット・デイモン、ヒース・レジャー主演、タイトル通りグリム童話をモチーフとした(あくまでモチーフなだけ)作品。
監督はテリー・ギリアム、過去の作品に「12モンキーズ」とかがあるけど、俺には合わなかったな…


感想:やっぱり合わなかった。
いや、映像とか音楽は実に雰囲気もあって美しいんですよ。だけど肝心のストーリーに全然引き込まれないというか。
俺が元々ファンタジー系作品をそれほど好まないのもあるけど、ヘンゼルとグレーテルとか赤ずきんとか白雪姫とかの
作品の内容を微妙に交えてるのって、何か意味があるの?と言いたくなる脚本で…必然性があればこそなんだよな。


取り入れるなら取り入れるで、いっそ思いっきりはっちゃけた演出にすればオリジナリティがあって良かったと思うんだけど
それは単に俺の好みになっちゃうのかな。一般層や批評家とかからいろんな難癖つけられそうな気もするしw
でも一般的にもあまりお薦めできる作品に仕上がってるとは言い難いからなぁ。雰囲気だけを楽しみたいのであれば。