息吹

新年明けてもう一週間経っちゃいました。相変わらず年末年始は実家に帰って食のゴールドラッシュ、元日朝から日本酒&刺身→日本酒&すき焼き→ビール&餃子って、映画「セブン」なら皿に突っ伏してるぞ俺。
体重計に乗るのが怖いので計ってはいませんが、これはジョギングを再開するのが義務だな…
あそうそう、親父の携帯ストラップは相変わらずでした。

紅白総選挙で一位だったって、何を偉そうな顔してやがんだ親父。


晦日紅白歌合戦、普段なら毎年一切観てないんだが、今年は「君の名は。」のRADWIMPSと「逃げ恥」の星野源を目当てに録画してみた。まぁ後者は星野源というよりガッキー目当てだが…とりあえずその二つは楽しんで観たんだけど、白組司会の相葉が目も当てられない駄目さ加減で笑ってしまった。低レベルな民放のバラエティとかならアレでいいんだろうけど、最近の紅白ってあんなグダグダ進行なの?シン・ゴジラのくだりとかせっかく俳優陣がわざわざ撮り下ろしてたのに、お寒い採り上げ方してるせいでどっちらけみたいになってたじゃないか。
SMAP解散で出演も蹴られ、少しでも話題性が欲しいNHKがグループじゃなく単体で抜擢したんだろうけど、完全に当てが外れたって感じだな。ますます年配層が離れていく上に、若年層も冷めた目でしか観ないだろ。
いっそ開き直って紅組に葵つかさでも起用すれば良かったのに、とか玉袋筋太郎あたりが言いそうなことを言ってみるw こちとらAmazonプライムとかhuluよりもはるかに割高な受信料きっちり払ってんだよ、ナメた仕事してんじゃないよ。

映画「ドント・ブリーズ」鑑賞

ジェーン・レビィ主演、フェデ・アルバレス監督のホラー作品。フェデ・アルバレス監督は「死霊のはらわた」のリメイク版を監督している人ですね。
退役軍人の老人(盲目)宅に押し入った若者三人組の強盗が酷い目に遭わされるという、いわゆる自業自得モノとでも言いますかw
制作会社にゴースト・ハウス・ピクチャーズ(サム・ライミが興したホラー作品専門の制作会社)がクレジットされていたので、オープニングからこれは期待できるなと。まだ本編始まってないのに、このロゴにいきなり驚かされたけど。


感想:このジジイ、最強。
盲目の爺さん役(役名も"The Blind Man")はスティーブン・ラング、「アバター」でゴツい大佐役やってた人じゃないか、正に退役軍人役としてピッタリの配役。これがとんでもない怖さを誇るんだw
「見つかってヤバイ!」というのはホラー作品において常道というか普通のことなんだけど、「気付かれたけど相手が盲目だからすぐ攻撃されるわけじゃなく、しばらくお互いが警戒して身動きを一切しない」という緊張感が実に面白い。


この作品を観に行った時に俺の席の近くに若者三人組が座ってて、予告編からベラベラ喋っててうるせーし、本編始まってもポップコーン食う音がやたらデカいから、せっかくの映画が台無しになるげんなりパターンか…と思ってたが、爺さんが活動し始めた辺りからそいつらが全く音を発しなくなって、思わず笑いそうになってしまった。確かにこの作品は緊張感が半端ないので、物音一つ発する事すらためらわれるんだよね。90分弱の作品だが、そのうち60分位は呼吸すらためらう程に静かに鑑賞せざるを得ない…正に"Don't Breathe"*1素晴らしいタイトルですw


間違いなく低予算ホラーとして文句なし(ほとんど一軒家と役者と犬だけで完成してる)なんだけど、同時にそこはサム・ライミが絡んでるだけあって笑う要素もしっかり入ってます。とにかくジジイと若者が死なないw 「お前こんなの食らってスローモーションになってたら明らかに死んでるパターンだろ、何で生きてんだよ!」をこれでもかと繰り返すw
それ以外も家で観てたら何度もオイ!と突っ込むであろう(それが滅茶苦茶楽しい)作品なのです。これよ、ライミのホラーはこれがいいのよ。


年明け一発目にこれを選んだのは大正解でした、近年稀にみるホラーの大傑作。是非とも「劇場で、自分を含め観客が一斉に息を殺す」というのを体験して頂きたいですw

映画「図書館戦争」鑑賞

榮倉奈々岡田准一主演、佐藤信介監督、有川浩原作小説の実写映画版。後にドラマ化・アニメ化、アニメの劇場版も制作されてますな。
勿論原作未読、ドラマ版もアニメ版も観てないので作品の情報については全く知らない状態で観てみました。


感想:子供向け。
原作小説がどういう設定なのか知らないから映画版に限っての感想だが、別に検閲とか国内で武力行使とかが荒唐無稽なんて突っ込みをする気は更々ないんですよ。IF世界での話なんだから、そういう世界観ならそれでいい。
ただその武力行使が何で歩兵による銃限定なんだよとw で、自衛組織の図書隊が専守防衛に務めるのは自衛隊を示唆してるんだろうというのはわかるが、普通に銃撃されてるのに威嚇狙撃しかできないとか何そのハンデ戦?そもそも「図書館戦争」が成り立たないだろうが…軍隊VSサバゲーみたいなもんか。それが圧倒的にサバゲー側が強いならバランス的に面白いけど、一方的に押されてるだけで全然面白くない。そりゃ通常のアサルトライフルとかの銃撃だけなら、ゴツい楯構えて人数押しすりゃ図書館なんて即行鎮圧だろが。


アクションシーンに関しては、岡田准一はそれなりに動けてるので*2いいんだが、訓練中ならともかく実働部隊でモデル出身の榮倉奈々は細すぎ…吉田沙保里とか伊調馨みたいなのは無理にしたって、土屋太鳳とか秋元才加くらい身体を作るプロ根性の人が欲しかったなぁ。もしくは本気で動ける武田梨奈とか?
まぁ低予算の邦画で「G.I.ジェーン」のデミ・ムーアとかを期待する俺が無茶なんだろうな。


何より一番どっちらけだったのは…あ、これネタバレになるかな。そもそも本を検閲から守るために云々とか言ってる割に、スキャンしてデジタルデータを拡散とかそういう方向にいかないのは、この世界ではそういう機器やネットワークが進化してないという設定なのかと思ったら、最後に新聞記事を思いっきり取り込んでメールとかで拡散してやがんの。え、デジタルガジェットとかネットも普通に使えるの?そっちは検閲されてないの?と。じゃあ証拠云々も秘蔵してないでとっととコピー取ってネットで拡散しろよっていう。
そういうものがあるならある、ないならないで統一するだけで、決定的な説得力が生まれるのに。


オープニングロゴにTBSが出てきた時点でアレな作品というのを察することはできたわけだが、とりあえずツンデレ岡田准一王子様にキュンキュンさせられたいィィィ!っていう女性方が観れば大満足かと思われます。実際、男から見てもずば抜けて男前ですよ岡田准一は。

*1:息をするな

*2:「SP」とかやってるからかな