凋落

今朝起きてニュース番組を点けたら、NHKと日テレ以外は全て加計学園問題の国会答弁ばかりを延々とやってて辟易した。
ほとんどの国民にとってどうでもいいどころか生命に何の関係もない国会答弁なんぞを延々と伝えるより、東北の大雨による災害をいち早く伝えないと駄目だろうが。親戚や友人がそっちの方に住んでたら安否に関わるわけだし。


国民の命よりも話題性の方が重要なキー局の姿勢に、改めて地上波のレベルの低さを感じたよ。MXまでアレやってて残念極まりなかったです。勿論NHKと日テレも後から加計学園問題は伝えてはいたが、優先順位をしっかりとわきまえてる局が民放にもあって良かった。

映画「男子高校生の日常」鑑賞

菅田将暉主演、松居大悟監督、同名漫画原作の実写版。
原作は未読だが、TVアニメ版は観てて面白かったので映画版ははたしてどうかなと。


感想:タイトルを変えるべきだった。
原作を知らないから偉そうに言えないんだけど、少なくともアニメ版では描かれていた面白さが全く見受けられなかった。いや、確かに「日常」と言い張ればそうなんだろうけど、終始「アホな男子高校生たちが女子高生に見下されてるの図」ってだけで、笑うどころかいたたまれないだけなので、現実に女子からは相手にされなかった高校時代を歩んだ俺みたいな人間は観てて暗くなってくるんだよね。


アニメ版は「アホな女子高生に冷静な突っ込みを入れる男子」「男女そろってアホ合戦」も適度に入ってるから笑って楽しめるのに、なまじ実写というリアリティを描く舞台でこういうことをされちゃうと、フォロー出来る要素が皆無になるわけだ。
まぁアニメ版ヤナギン役の小林ゆうの爆走っぷりを観てしまうと、別方向からアプローチするしかないようにも思えるがw
D
↑また観てしまった


だからいっそ「男子高校生」くらいにタイトルを変えて、原作とは一切無関係にすればまだ割り切れたかな、と。


どいつもこいつも原作キャラに似せる気も全然ないし*1、唐沢がキャップ被ってるだけじゃねーか。白鳥久美子の起用も意味がわからないし…ことごとく裏目なんだよな、やってることが。
ついでに言うと、EDテーマがずっと「マジ感謝」を連呼してるアレな曲でした。タイアップのアイドルだろうから仕方ないんだろうが…アニメ版EDの「おひさま」はゆる〜い感じなんだけど何か牧歌的で、俺的には良かったんだよなぁ。
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というわけで残念な実写版でした。

映画「デンジャラス・バディ」鑑賞

サンドラ・ブロック、メリッサ・マッカーシー主演、ポール・フェイグ監督の、文字通りバディムービー。
先日観た「SPY/スパイ」と同じ監督で、SPYの一つ前に撮った作品らしいです。


感想:荒くれすぎ。
サンドラがFBI捜査官なのはわかるんだが、メリッサが地元の荒くれ警官を演じていてSPYとの落差がありすぎて笑った。いや、SPYの方が後だから、むしろこっちのイメージの方が先行なのか。この荒くれがとにかく酷い、80年代のバディ物を彷彿とさせるレベル*2なのは監督の意図だろうなぁ。
個人的にはもうちょっと抑えてくれた方がすんなり入れたかも。まぁ80年代にこれ観てたらそうは感じなかったかもしれないけど、さすがに色々な物を観てきてるし、今は2017年だしな。


意見や方針のぶつかり合いから次第にうち解けて…という黄金パターンで、何だかんだ楽しめました。続編が出ても全然違和感ないような気がするんだけど、よく考えたらデンジャラス・バディもSPYもあまり知名度がないということはさほど収益上がらなかったのかな…?

映画「ジョン・ウィック」鑑賞

キアヌ・リーブス主演、チャド・スタエルスキー監督のアクション映画。監督は「マトリックス」などでキアヌのスタントやアクション監督などを担当した人で、これが初監督作品。
現在、続編「ジョン・ウィック:チャプター2」が公開中ですね。引退した凄腕の殺し屋をキアヌが演じています。


感想:リアル志向とエンタメ演出の融合。
裏の世界では名を知られた殺し屋だが引退後数年経過しているという設定なので、敵との戦闘時はキレッキレのアクションを決める所もあれば少しもたついて苦戦する所もあるので、リアリティ感のある演出としては理にかなっています。
そのアクションはガン・フー(カンフー+銃)と称されるもので、銃と近接格闘を組み合わせ効率とスタイリッシュさを追究したこの映画独自の格闘法。そう、あのガン=カタ*3とはまた別の新たな格闘アクションが生まれてるわけですよ。俺はガン=カタ信者だが、ガン・フーも良くできています。相手の動きを封じて別方向の敵を撃ち、封じてた相手の脳天にぶち込んで止めを刺すのは非常に気持ちいいですw


一方、裏世界の掟というか暗黙のルールみたいなものが設定されていて、律儀に守っている昔気質の連中と破ろうとする連中(掟を破れば高額の報酬)という構図。日本のヤクザ同士の抗争ならともかく、国境を越えた殺しの世界にそんなご都合ないだろってw
「お前それどんな薬だよ」「そんな真正面から突っ込まないだろ」みたいなツッコミをしたくなるのもご愛敬ってところか。


ラストバトルの演出についてはちょっとアレだったかなぁ…それまで散々片っ端から秒殺してきたのに、最後だからってそれはないだろと。問答無用でガッツリ殺って欲しかった。あの演出で「男たちの挽歌2」のラストみたいにシビれられれば最高だったんだが、俺にはちょいと合わなかったです。
あと、何であの犬なん?とも言いたいがw


作品としては面白かったので、続編も観たいところ。映画界においてはジョン・マクレー*4、フランク・マーティン*5、ブライアン・ミルズ*6などの「コイツを敵に回すと酷い目に遭うシリーズ」にジョン・ウィックが肩を並べた感じですかねw 特にステーサムとリーアムは他の作品でも無類の強さを誇ってるからなぁ…

*1:眼鏡をかけてないヤナギンに何の価値が

*2:「48時間」のニック・ノルティみたいな

*3:映画「リベリオン」における格闘法

*4:ダイ・ハード

*5:トランスポーター

*6:96時間