金環

2018年ももう一ヶ月が過ぎてしまった…最近はマラソンやら昇段やらイベントが重なったのもあって、休日にのんびり出来てない気がします。
とはいえ雪の時に限って有休を申請してある俺はやはり運が良いのだろう。朝からAmazon Musicでジャズを流しながらコーヒーを飲みつつ読書にふける優雅な平日。さて今日は何の映画を観ようかな、なんて。


年明けにテレ東で放送していた新春ドラマスペシャル「娘の結婚」をようやく観ました。
最近は録画してもなかなかすぐ観ようとしないクセがあっていかんね…


同名の原作小説をドラマ化したものだが、これが実に良かった!原作がしっかりしてるからこそだと思うが、良質なドラマってこういうのを言うんじゃないかなと。アイドル使ったり派手なスペクタクルを演出したりする話題性だけの小手先ドラマ・映画が多い中、平たく言ってしまうと地味な作品なんだけど終始落ち着いて観られて「良かったな」と一言言えるこういった作品こそ欲してるんですよ!


そりゃね、元々このドラマを観ようと思ったのは、俺のお気に入りの奥貫薫女史が出てるからですけども(←何がアイドルが小手先とか言っとるか)いざ実際観てみたら素晴らしいホームドラマが描かれてるわけですよ。それも海外みたいに激しくなく、若い連中がギャーギャー騒ぐわけでもない、日本人らしいオトナ同士のやり取り。安心して観られることの何とありがたいことか。
ただ若い連中にはこの良さをわかれというのは難しいかも…現に俺もこれを若い頃観てたとしたら、正直ピンと来てなかったと思いますし。


こういう落ち着いた作品を新春特番でやるとは、さすがテレ東だなと。キー局がやったとしたら間違いなくゴテゴテのしょーもない作品に仕上がってただろうから。今後とも頑張っていただきたいです。

映画「キングスマン:ゴールデン・サークル」鑑賞

タロン・エガートン主演、マシュー・ボーン監督のスパイ映画「キングスマン」二作目。
鑑賞後は「威風堂々」がまともに聴けなくなってしまうという痛快な名作「キングスマン」の続編だけに、期待大なのは否めない。「キック・アス」「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」など名作ばかり生み出してるマシュー・ボーンだけに尚更です。
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感想:エルトン・ジョンに何やらせてるんだw
名作の続編が名作だった、こんな幸せはないよ本当。今作の悪役はジュリアン・ムーアなので、前作のサミュエルのように出てきた瞬間に笑ってしまう*1ということはないんだが、代わりにエルトン・ジョン(本人役)に笑わせてもらいました。つーかよくこの仕事受けたなw


冒頭からアクション全開、前作からの流れはなるほどという説得力、141分という長編ではあるものの飽きさせない作りはさすがの監督だなと。
あと前作から強く主張してるけど、全てのアクション映画を撮ろうとしてる監督はマシュー・ボーンの作品を何度も観ろと。アクションシーンてのは、カット割りを細かくしようが早回しだろうがコマ跳びだろうが、何をやってるかわかる見せ方をしないと全然面白くないんだよ。


前作も今作も素早い動きだったりカット割りだったりしてるけど、どういう動きをしてるのかしっかり認識出来る演出になってるんです。特にここ数年のアクション映画は酷いものが多く、とりあえず細かいカット割りで素早さとか強さだけを演出してるだけで、何やってるのかはさっぱりわからないのが大半。それを予告編とかに使ってるというセンスの欠片もない作品ばかりでげんなりなんだよね。
そりゃ役者がアクション苦手でそうせざるを得ないってパターンもあるんだろうが、そのためのボディダブルだろと。低予算映画ならともかく、ハリウッドの大作でそれができないって事はないだろ。CGなんかよりよっぽど予算使うべきところですよ。


おっと、他作品の苦言になってしまった。とにかく今作も素晴らしかったです。前作に比べると目新しい部分(特に敵キャラ)がないかな、という印象はあるが前作ファンならきっちり楽しめるはず。早くサントラ出してくれ!
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*1:勿論良い意味で