実現

ゴールデンウィークだというのにあまり映画をこなせてないなぁ…番組消化やゲームをちまちまやったりしてるせいだとは思うが、結局あまり普段と変わらない過ごし方な気がする。まぁどこも混んでるし高いから、外出しないようになるわけですけども。
今年は劇場で観たい作品がわんさかあるので、少しでも消化しておきたい。

映画「レディ・プレイヤー1」鑑賞

タイ・シェリダン主演、スティーブン・スピルバーグ監督のSFアクション映画、アーネスト・クラインの「ゲームウォーズ」という小説を実写映画化したもの。
現実世界が荒廃しているせいで「オアシス」と呼ばれるバーチャルワールドを世界中でプレイしているという状況にある近未来を描いた作品です。
ちなみに主演のタイ・シェリダンは「X-MEN:アポカリプス」でサイクロップスやってますね。だからVRゴーグルに違和感がないのかw


感想:完全俺得映画。
映画ヲタクとゲームヲタクが喜ぶエッセンスが死ぬほど盛り込まれてるこの作品、映画&ゲームヲタクの俺が一番喜んじゃうやつじゃないすか!これ観てテンション上がらないようなら、映画にもゲームにも一切興味が無くなったということですよ!
とかく盛り込んでるネタが80年代のものが多く、正にその年代に育った俺は終始笑顔。オープニングからヴァン・ヘイレンのジャンプが流れてくれば、そりゃテンション上がりますがな。
www.youtube.com


VR世界なのでありとあらゆるキャラが出てくるというのが醍醐味、キャラの版権を取るのは相当苦労しただろうし予算ぶっ込んでるなというのが見て取れる。まさかハリウッドの大作でガンダムが実写化されて監督がスピルバーグなんて、昔だったら冗談でしかなかったからな。
ただやっぱり予告編で見せ場出し過ぎなんだよなぁ…幸い俺はほとんどCM観てなかったけど、後から予告編観てみたら酷いのな。まぁライト層を引っ張るためには売りを見せないとってことなんだろうが、予告編観てたらキレてただろうな。


アドバイスとしては「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「シャイニング」の二本を観ておくと、より楽しめます。BTTFはともかく、シャイニングは観てない人結構いそうだからなぁ…思ったよりも作中でのシーンがあったので、シャイニング観ておかないと勿体ないかも。俺は思わず「おぉ!」と声が出てしまったw
AmazonプライムならBTTFもシャイニングも無料で観られるから、未見の方は是非予習を。


あとは小ネタ探しをひたすらやりたくなる、と。ブルーレイ出たらコマ送りでじっくり観たいね。
ゲームネタに関しては最近のもたくさん入ってる(オーバーウォッチとかHALOとかゴッド・オブ・ウォーとか)ので、若い人も入りやすいです。さすがにAtari2600に関しては俺もやってないからわかりませんがw


あまりに楽しかったのでもっかい観に行こうかなと画策中。これPSVR対応にして世界初のVR映画を作ってくれないかな…オアシスの世界を360度見回してみたいぞ。ハリウッドの予算なら出来そうな気がするんだが。

映画「バニー・レークは行方不明」鑑賞

キャロル・キンレイ主演、オットー・プレミンジャー監督のサスペンス作品。
1965年に公開された映画で日本では無名に近い作品なんですが、例によってCS映画ch「ザ・シネマ」で町山智浩が紹介していたので観てみました。


感想:50年以上前にこんな脚本の作品が出来ていたとは…
黒い紙をビリビリ破いていくオープニングクレジットの演出からして、今観ても新鮮で秀逸なあたりが只者じゃないなとは思いましたが。


主人公の娘が行方不明になり保育園や周囲の人間に聞くも「見ていない」と返され、主人公が架空の娘の話をしているんじゃないか?と警察にも疑われるという展開なんですが、この手の話はいくつも映画化されています。「バルカン超特急」「フライトプラン」「フォーガットン」など。バルカン超特急は未見なんだが、後の二作は大分ガッカリな作りだったことは覚えてますw
で「バニー・レークは行方不明」に関してはこの手の話の元祖であり、どんなもんかと思って観てみたら後発の同じ設定の作品が全て元祖に勝ててないんだなとわかりました。これが俺の生まれる10年も前に既に完成していたという事実に驚愕。


今観てみると最後の演出がどうなんだという気もするが、時代を考えれば全然おかしくないかなと。それよりもよくこの設定をこういう形でまとめられたなと脚本力に唸るしかない。このレベルの脚本が50年前にできてたんなら、なるほど今の映画界がネタ切れでオリジナリティのある新作が生まれにくい状態になるのも無理はない。かといって続編・リメイク・リブートばかりの昨今は何とかして欲しいとは思うんだが。