万象

うーむ、気が付いたら4月ももう一週間経っていた…日々に忙殺されているとあっという間だ。
そして4月8日がGet Wildの日に認定されたとかいうニュースで驚いてたり。曲単体の記念日ができたというのもそうだが、昔からのFANKS(TM Networkファン)としては感慨深い。

映画「THE FIRST SLAM DUNK」鑑賞

仲村宗悟主演(声)、井上雄彦監督のご存知バスケ漫画の金字塔『SLAM DUNK』の劇場版。何か公開直前は声優問題で炎上していたような気がするが、ふたを開けてみればあちこちで高評価だったようで。手のひら返しすぎじゃないのかお前ら。
立川シネマシティにて鑑賞。


感想:驚愕。
何が驚愕って、漫画の原作者である井上雄彦が脚本を担当してるのはわかるけど、加えて監督デビュー作でこの完成度って異常ですよ。展開も演出も違和感がないどころかしっかりとした作りで、観客の心をガッチリ掴む見事な出来に仕上がってる。
漫画家として超一流ってだけでも凄いのに映画監督まで出来るって、どんだけ才能あるのって話。どこかのお笑い芸人は裸足で逃げ出す案件でしょ。

ちなみに俺は原作漫画を読んだことがなく、昔のアニメ版も途中脱落なのでキャラも全然わからず、バスケにも特に興味がない人間だから、あまり期待はしてなかったんだけど、普通に最初から最後まで楽しめました。全く知らなくてこれだけ楽しめるのかと。
アニメーションならではの演出としては、安西先生のタプタプを触りたくなる動きだったなぁと←バスケ部分を褒めろよ

ストリートバスケと体育館での試合ではボールのバウンドとかシューズの踏みしめの音・響き方が違ったりとか、非常に細かい演出まで丁寧に作られてて恐れ入る。アニメーション演出にしても細かく監督がこだわってたらしく、相当なカットにレタッチを入れ作り込みに尽力していたとか…現場は死にそうだけどw

それがしっかりと反映された素晴らしい作品に仕上がってるので、劇場で観ておいて損はないと思います。

映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」鑑賞

ミシェル・ヨー主演、ダニエルズ(ダニエル・クワンダニエル・シャイナート)監督のSF映画…だよな、一応マルチバースの話だし。今年のアカデミー賞を総なめにしたことで話題にもなりました。
立川シネマシティにて鑑賞。


感想:よくアカデミー賞受賞したなw
勿論ミシェル・ヨーキー・ホイ・クァンジェイミー・リー・カーティスなど受賞した役者陣が見事な演技をしてたのは文句の付け所がないんだが、割と真面目系な作品が選ばれがちのアカデミーでSFエンタメ(モザイク入るレベルの下ネタあり)が作品賞として受け入れられたのか、と。いや、良い変化の傾向だとは思いますが。

俺はこの監督の前作「スイス・アーミー・マン」と近い感想になるかな…前半は楽しめてるんだけど後半はクドくて段々醒めてくるというか。いや、前作よりは全然楽しめたんだけど、140分はちょっと冗長だった。トイレ行きたくて仕方なかったw

アクションやらコメディやらいろんな要素・情報がてんこ盛りなので、一回よりは二回観た方が楽しみやすいような気もする。好みが分かれる作品だろうから、万人に「二回観ろ」とは言えない…というか俺自身一度しか観てないから、偉そうには言えないけど。

好みに合う合わないはあるだろうが、少なくとも「全然面白くなかった」とはならないんじゃないかな。ライムスター宇多丸氏も評してたが、ちょいちょい「クレしん」ぽい描写が出てくるのには笑いました。てかどう考えても元ネタクレしんだろと。

そして改めてミシェル・ヨーの作品をまた観直したいなとか思いましたよ。やはり香港アクション映画の大スターだけに、今観ても(というかCG全盛の今観るからこそなお)凄まじいアクションやスタントはやっぱり唯一無二だよなぁと。

普段全く無関心なアカデミー賞だが、今作をきっかけに少しは流れ(と俺の中での位置)が変わるかもしれんね。
SFだったりエンタメだったり下ネタだったりと色々あるけどテーマ自体は非常に純粋な作品なので、お薦めしておきます。